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岡村孝雄 第2番
2007 / 07 / 01 ( Sun )
初形からいきなり45龍と捨てても、同玉、25龍に44玉で逃れ。
では、一旦54龍と王手をすれば。43銀不成〜36龍を防ぐために、合駒は桂が絶対。そこでおもむろに桂頭に45龍と捨てると、今度は両王手に対して玉の逃げ場が無くなっている。「玉にとって不利な合駒を発生させた」、というわけ。
この手筋の5手詰での初出は、大野雄一さんの作品(詰パラ1982年5月号)。
また、合駒の意味が「玉の退路を無くす」でなく、「守備駒の利きを無くす」に変わっている作品として、山田康平さん(1991年3月号)の作品がある。これら2作を前にすると、ほぼ中間に発表した拙作は、詰め上がりがスカッと両王手なのが唯一の取りえ、と言うぐらいだろう。
合駒読みを伴うとは言っても、短い手数で表現できれば多くの人が解く可能性も高くなり、詰将棋にこういうちょっと珍しい手筋があることも知ってもらいやすくはなる。ただし、短手数だけに作図のバリエーションは多くなく、数年も経てば新作として誌面に出ることも、人目に触れることも無くなってしまう。仕方ないこととは言え、何だか勿体ない気はする。
独創性に乏しく、作者としてはやや恥ずかしいのだが、近年の詰将棋ファンに見て頂くだけの価値はあるかなと思い、この機会に引っ張り出してみた。